愛川繊維会館レインボープラザ|手織り体験|藍染め・草木染め体験|紙漉き体験|組み紐体験|神奈川県|愛甲郡

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レインボ-プラザ
(愛川繊維会館)
開館時間/午前9時〜午後5時
体験・作品作り
/午前9時30分~〜午後3時30分
 
〒243-0307
神奈川県愛甲郡愛川町半原4410
TEL:046-281-0356
FAX:046-281-0866
Email:rainbow@hanbara.or.jp
 
 
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紙漉きについて

 

海底紙(おぞこうがみ)愛川町指定文化財について

海底紙(おぞこうがみ)愛川町指定文化財について
 
愛川町角田の位置集落である海底(おぞこ)地区は、中津川の質の良い清らかな水を使い1789〜1801年頃(寛政年間頃)、あるいは1838年頃(天保9年頃)から紙漉きが始まり、「海底紙」(おぞこうがみ)と呼ばれる独特の板目を持つ風雅な手漉き和紙の産地となりました。この当時つくられていた和紙は奉書紙と呼ばれる最高級の公用紙で、後に京都の嵯峨御所御用の紙を漉くまでに発展したと伝えられています。
こうして海底地区に製紙業が普及していきます。
製紙技術の発達に伴い1917年(大正6年)に埼玉県小川市「細川紙」の製紙技術を導入、原料は小川町から取り寄せたものや、角田付近、あるいは現在の厚木市上荻野辺りで栽培された楮が使用されていました。
合わせて海底和紙製造組合が設立され1915年から1935年頃(大正初期から昭和10年頃)にかけて海底地区製紙業の最盛期を迎え、葉書、障子紙、紙帳、養蚕に使用する蚕卵紙、傘紙などが漉かれていました
しかし戦後になると、洋紙の普及や社会生活の変化により、製紙業に従事する人が徐々に減少し1980年頃(昭和55年頃)を最後に製紙業は廃れていくことになります。
 
そんな中、愛川町は海底和紙を郷土の紙として保存すべく1979年(昭和54年)7月、技術者7名を町の重要文化財に指定しました。一方、愛川町繊維会館(レインボープラザ)でも海底和紙の伝統と文化、歴史を保存すべく海底和紙保存会ご指導のもと近隣小学校と協同して卒業証書を手漉き和紙でつくるプロジェクトを進めています。
 

紙漉きの原材料

紙漉きの原材料
 
和紙の原材料は植物です。
古くからワシの原材料は楮(こうぞ)や三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)を中心に使われてきました。三椏は、日本の紙幣の原料に使われています。これらの植物は繊維が長く丈夫、そして粘りがあるので繊維同士が絡みやすいという特徴があります。さらに繊維が沢山取れるということで和紙の原料にされています。
基本的に植物であれば、紙は出来るといわれています。
 
(あさ)
中国から紙漉きが伝えられた今から400年前頃の原料でした。その後、楮が使われ始めると手間のかかる麻で紙を漉くことは少なくなりました。世界で最も古い印刷物、百万塔陀羅尼教(ひゃくまんとうだらにきょう)は麻の紙と楮の紙の2種類があります。
 
● ケナフ(アオイ科)
平成になって注目を集めている原料です。森林伐採による環境破壊が少なく、空気をきれいにし良い土地を作ることなどから研究が進められています。和紙原料としては手間がかかりますので洋紙の原料といえます。
 
● トロロアオイ
和紙を制作する過程でとても重要な役割を担う植物です。和紙を漉く際、原料となる楮などの繊維の広がりを均一にするために、このトロロアオイの根から取れる粘液が使われます。この粘液を「ねり」と呼び「ねり」のない水で紙を漉くと繊維の水中滞在時間が短く、すぐ水が落ちてしまい繊維が均等に広がりません。薄くて丈夫、保存性に富んだ和紙の特徴はこの「ねり」があってこそ生まれます。
 
 
こうぞ
楮(こうぞ)
 
三椏
三椏(みつまた)
 
雁皮
雁皮(がんぴ)
 
麻
麻(あさ)中国から紙漉きが伝えられた頃の原料、手間がかかる。
 
ケナフ
ケナフ 近年注目されている原料です。
 
トロロアオイ
トロロアオイ 
 

紙漉き材料の作り方

紙漉き材料の作り方
 
切り出して束ねた楮の枝。
 
束ねた枝をお釜に入れ蓋をする。
 
釜でしばらく蒸す。
 
煮ると楮の皮が剥がれやすくなる。
 
皮を剥がす。
 
節や汚れを取り除く。
 
楮を干して乾燥させます。
 
乾燥させた楮を使用。
 
楮4kgを計り、長いものは半分に切る。
 
楮を水に浸し灰汁、ゴミを落としザルに上げる。
 
苛性ソーダを溶かし入れ沸騰させる。
 
楮を入れ再沸騰後約30分煮る。時々かき混ぜながら、さらに2時間蒸す。
 
2時間後、手でちぎって切れない時はもう一度火入れする。
 
煮た後、ザルにあげる。
 
水槽に入れ水を掛け流す。
 
なるべく素手で触らず手袋をつけ、約1時間棒でかき混ぜて薬を流す
 
水で流しながらゴミ取り。
 
ザルにとりながら軽くゴミ取り。
 
バスタブに窯の沸いたお湯と次亜塩素酸ソーダを入れ、かき混ぜる。
 
楮を少しづつ絞り入れ、全部が浸かったら一晩浸す。
 
翌日、ザルに引き上げる。
 
約1時間ほど水をかけて薬とゴミを流し、ザルにあげながら更にゴミ取り。
 
楮をビーターへ。
 
楮半分をビーターにかけ、数分毎に楮の状態を確認。
 
つづみが出来ないよう注意しながら楮を細かくしていく。
 
残り半分の楮もビーターへ。
 
楮をビーターから取り出し、水を切る。
 
水を切り計量。
 
二等分にしてさらに水切り。
 
作成した日付を記入し、冷蔵庫で保存。
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